ヒト免疫応答機構の研究 : カンジダ抗原に対する二次免疫応答とHLA-D, DR抗原の関係
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ヒト免疫応答遺伝子と免疫応答機構の解明を目的とした, カンジダ抗原に対するin vitro(mixed Candida lymphocyte cultureテスト), in vivo(皮内テスト)の反応性とHLA-D, DR抗原の関係, immune response, immune suppression遺伝子による遺伝的支配の可能性, さらにin vitroの細胞相互作用におけるHLA-D, DR抗原の関与を検討した.日本人一般集団でのカンジダ抗原に対する免疫応答性は, 低, 中等度, 高応答群に分けられ, さらに高応答群とHLA-Dwl, DR1, 低応答群とMT2がヘテロで強い相関を示すことから, Dw1, DR1と連鎖不平衡にあるIr遺伝子, MT2と連鎖不平衡にあるIs遺伝子の存在を示唆した.さらに, in vivo, in vitroの反応性が強い相関を示した(r=0.884).in vitroの反応の細胞相互作用には, Tリンパ球とマクロファージのHLA-D, DRの一致の必要性を認めた.カンジダ抗原に対する免疫応答遺伝子がHLA-D/DR領域に存在する可能性と, 免疫応答機構を明らかにした.
- 日本アレルギー学会の論文
- 1980-12-30
著者
関連論文
- アトピー性皮膚炎とHLA抗原 : 気管支喘息合併の有無による解析
- ヒト免疫応答機構の研究 : カンジダ抗原に対する二次免疫応答とHLA-D, DR抗原の関係
- 薬剤アレルギー性肝炎症例におけるHLA抗原の検索