炎症反応に伴うマウス血漿Ss蛋白の上昇機序
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概要
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炎症反応に伴うマウス血漿Ss蛋白量の上昇を, (1)Ss蛋白産生細胞におけるSs蛋白の合成と分泌の関係と, (2)Ss蛋白産生細胞数の変動について検討し, 次の結果を得た.(1)BALB/c雌マウスにテレピン油を注射すると, 血漿Ss蛋白値は72時間目に最高値を示す.(2)テレピン油注射後48時間目の血漿Ss蛋白量の上昇は, Ss蛋白産生細胞内に貯蔵されていたSs蛋白が分泌されたことによる.(3)テレピン油注射後72時間目の血漿Ss蛋白質の上昇は, 新たに合成された蛋白が分泌されたことによる.(4) Ss蛋白産生細胞数は, テレピン油注射48時間目に増加し, 72時間目には正常値にもどる.(5)テレピン油注射後のSs蛋白産生細胞数の増加は, 血漿Ss蛋白の上昇に約24時間先行して変動することが判明した.
- 1980-06-30