Anti-Human Lymphokine Serum : その作成と作用
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概要
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遅延型アレルギーの成立および制御機構の解明のために抗ヒトリンフォカイン(LK)血清の作成を試みた.SKSD-PPDなどに遅延型皮膚反応陽性の成人ボランティアより末梢リンパ球を採取し, LKおよびコントロールを作成した.LKをSephadex G-100でgel filtrateし, 25000daltones前後の第三分画を集め, さらにこれを抗コントロール抗体結合のaffinity chromatographyで吸着して免疫学的に純化した.これをウサギに免疫し, 抗ヒトLK血清を作成した.この抗ヒトLK血清はin vitroでヒトMIFの活性をほぼ完全に中和し, さらにこの抗血清処理後のLKはモルモット皮内に遅延型皮膚反応を起こし得なかった.また, 抗ヒトLK血清を注射後その局所にLKを注射しても遅延型皮膚反応は著しく抑制された.
- 日本アレルギー学会の論文
- 1979-04-30
著者
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