走査電顕によるEducated T細胞におけるヘモシアニン結合細胞の観察
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概要
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抗原結合T細胞の存在を確かめ, その細胞の特徴を調べるために, keyhole limpet hemocyanin(KLH)で免疫した.いわゆる'educated'T細胞をin vitroでKLHと反応させ, その細胞を走査電顕で観察した.その結果, 1)educated T細胞の中には, KLH分子を結合するやや大型のmicrovilliの少ない細胞が存在する.2)細胞表面上のKLH分子の分布は, microvilli間の平滑な部分に散在性に低い密度でみられた.3)KLHと細胞を0℃で反応させると, KLHを結合する細胞は, 37℃で反応させた場合に比して減少した.4)抗原と反応させたのち, B細胞でみられるような, いわゆるcapping現象は認められなかつた.
- 日本アレルギー学会の論文
- 1978-05-30