薬疹の発症機序に関する一考察 : サルファ剤の抗原化とサルファ剤固定薬疹患者の血中抗体について
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概要
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sulfisomezole (MSI)-azo-ovalbumin (OVA) を抗原として雄ウサギに感作し, 得た抗血清より γ-gl.分画を分離し, さらに MSI-azo-tyramine-cellulose column chromatography および glutaraldehyde 処理 MSI-azo-bovine serum albumin (BSA) の batch 法にて抗MSI specific γ-gl.を精製した.抗 MSI specific γ-gl. の免疫吸着剤を用いて MSI 内服正常人血清中の MSI-蛋白質結合物を分離し, <125>^I 標識抗 MSI specific γ-gl. との間に radioimmunoelectrophoresis およびオートラジオグラフィーを行った.その結果担体蛋白質は主に IgG 分画にあり, 少量の albumin 分画も関与することを証明した.6例の MSI による固定薬疹患者の誘発前, 誘発直後および誘発後7-10日の血清13検体について免疫グロブリンの変動を調べたが一定の傾向はみられなかった.また同血清につき<125>^I 標識 MSI-azo-OVA との間に radioimmunoelectrophoresis とオートラジオグラフィーを行ったが, 血中抗体は検出できなかった.
- 日本アレルギー学会の論文
- 1974-04-30
著者
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