IgE-AntiIgE系によるラットの肥胖細胞崩壊現象とCyclic AMP関連系剤による抑制機構
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概要
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1.ラットの肥胖細胞に IgE-antiIgE 抗原抗体系を添加することにより, 肥胖細胞の崩壊が形態的に顕著に観察される.かような事実は, IgE 以外の他の免疫グロブリン抗原抗体系では認められなかつた.2.ラットの肥胖細胞を IgE またはヒト血清で前処理しておくと, IgE-antiIgE 添加による肥胖細胞の崩壊が抑制された.しかし antiIgE またはウサギ血清の前処理によつては, かような現象は認められなかつた.3.ラットの肥胖細胞に対する IgE-antiIgE 添加による形態的崩壊を示標として, cyclic AMP 関連系剤を中心としての薬剤の抑制効果を検討した.その結果, isoproterenol, epinephrine. theophyllin, aminophyllin, prostaglandin E_1 および E_2 の cyclic AMP 関連系剤に顕著な肥胖細胞崩壊抑制効果が認められた.また DSCG および chlorphenesin 誘導体にも同様な抑制効果が観察された.
- 日本アレルギー学会の論文
- 1973-05-30
著者
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