IgE の関与が考えられた寒冷蕁麻疹の一例
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概要
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蕁麻疹の中には物理的刺激, すなわち機械的, 光線, 温熱刺激などにより起こるいわゆるる物理的蕁麻疹があるが, その本態および発生機序については一定の見解はみられず, また原発性後天性寒冷蕁麻疹についての免疫学的な面からの検討を行なった報告は, 未だ少ないようである.著者は, 気管支喘息に合併し, 寒冷刺激による PK 反応が陽性を示した寒冷蕁麻疹の1例に, 2, 3の免疫学的検討を加えてみた.その結果(1) PK 反応陽性, (2) 皮膚固着時間が7日, (3) 56℃4時間の熱処理で PK 反応陰性, (4) 抗 IgE で吸収後の PK 反応は陰性であった.以上(1)-(4) の検討より, 寒冷蕁麻疹の発症には IgE の関与が考えられた.
- 日本アレルギー学会の論文
- 1973-02-28
著者
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