ヒトおよび動物における結核抗体の経胎盤性移行に関する研究
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概要
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ヒトとモルモットに関して, 結核菌に対する血清抗体の母から子への移行を, Middlebrook and Dubosの方法を用いてしらべた.その結果, 子(仔)における凝集, 溶血抗体はすべて, 母から由来したものであり, その主体は7S抗体に属するものであり, 19S抗体の移行は認められなかった.そして移行した結核菌に対する7S抗体の量は, 母のツベルクリン皮内反応の強さと相関が認められた.またモルモット子において, 結核菌に対する7S抗体の消長をしらべると, 凝集, 溶血抗体のいずれも, 数週のうちにすみやかに減ずることがわかった.
- 日本アレルギー学会の論文
- 1971-10-30