即時型皮内反応の陽性判定基準についての数値解析的検討
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概要
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一般住民(1526名)と気管支喘息患者(265名)について house dust を用いて行なった皮内反応の平均直径の頻度分布曲線に数値解析的検討を加え, 陽性判定限界値の定位を試みた.膨疹ならびに発赤について, その直径の度数分布が非特異的反応群と特異的反応群との複合分布であることを明らかにし, モーメント法, 逐次近似解析法によりそれら両群の分離同定を行なった.そして膨疹の場合には, 陰性を陽性と, また陽性を陰性と誤って判定する確率をそれぞれ10%とすれば, 9mmが判定限界直径として妥当なものであり, 発赤については前者の誤りを5%以下, 後者の過誤を10%とした場合限界値が20mmとなることを明らかにした.
- 日本アレルギー学会の論文
- 1971-05-30