Sjogren 症候群における末梢血樹状細胞機能低下について
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概要
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自己免疫疾患である Sjogren 症候群(SS)の抗原提示細胞側からの免疫異常をみる目的で抗原提示能の最も強力な樹状細胞(DC)機能の検討をおこなった. SS患者末梢血よりDCを分離し, その機能をみる目的でリンパ球混合培養(MLR)をおこなった. DCを自己のT細胞と混合培養したautologous MLR(AMLR)は, SSでは健常人と比較し有意に低下していた(p < 0.01). また, SS患者のDCを非自己のT細胞と混合培養したallogeneic MLRも低下を認め, DCの機能異常が示峻された. さらにDCの異常の原因を探究するために, 細胞表面抗原の抗原提示における第一シグナルの一つであるHLA-DR, 第ニシグナルの一つであるCD80およびDCの特異抗原であるCD83の細胞表面発現率について検討した. HLA-DR陽性細胞中のCD80陽性細胞・CD83陽性細胞は健常人と比較してSSでは有意に上昇が認められた(p < 0.00003, 0.00009). SSではDC機能の異常のみならず, 細胞表面抗原の異常が示唆された.
- 日本アレルギー学会の論文
- 1999-04-30
著者
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