軟鋼の疲に就ての一実驗
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概要
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金属材料に繰返應力を加へる時は破壞に到る前に於ても材質に変化を生ずる。その一つの現はれとして軟鋼に於ては、靜荷重に依て降伏した部分がFry氏の腐蝕法により歪模様として現はれると同様に、繰返應力を加へる時もFry氏の試薬もしくはこれに類似する試薬によつて腐蝕して黒くなる疲部分ともいふべき材質の変化した部分を生ずる。かゝる疲部分の生ずる条件を見出すために低炭素鋼の均一回轉曲げ試驗を行ひ、且この実驗に際し應力-歪の関係が繰返應力を加へる事によつて相當大きい変化をする事を見出したのでこの変化に就ても調べた。
- 一般社団法人日本機械学会の論文
- 1941-09-10