可変圧縮機関の新型
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ガソリン発動機の圧縮比を出耒るだけ大きくすることは、熱効率を向上させる所以であり、更に航空発動機の場合には、高度と共に圧縮比を高め得る筈であるから、熱効率を高めると同時にピストン行程を増大し得る機構を用ひるならば、高空における出力の減少をも相當に緩和し得る筈である。又重油機関に於ても、始動時に圧縮温度を高めて着火を確実ならしめ、高空に於て低温度の大気を吸込んでも、これを充分強く圧縮して、着火温度を維持したり、吸込む空気量の減少を防止して、出力の低下を補つたりするためにも、発動機の運轉中に、その圧縮比やピストン行程を自由に加減し得る機構が必要になつて耒る。更に又圧縮比を変へ得る機関は、ガソリンや重油の様な内燃機関燃料の着火に関する特性の研究に必要なことは云ふまでもない。これに関してはC. F. R.機関が廣く用ひられてゐることからも、明らかにその必要性が認められるのである。筆者は、この目的に適合する機関の試作に成功したので、その構造と運轉成績とを報告する次第である。
- 一般社団法人日本機械学会の論文
- 1940-12-25
著者
関連論文
- 放射線の電気点火におよぼす影響
- 馬力とトルクの単位について(計測特集)
- 内燃機関の性能に関する測定機器
- 脇路法による気体の流量測定について
- 放射線の電気点火におよぼす影響
- 脇路法による気体の流量測定について
- 対向二並行垂直板における自然対流による放熱の研究 (第1報)
- 対向二並行垂直板における自然対流による放熱の研究
- 脈動気流の観測-第1報-
- 回転体における電気的変量の測定
- 可変圧縮機関の新型
- 可変圧縮機関の新型