炭素鋼の内部摩擦に就て : (附)振子型計器の利用
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概要
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本論文に於ては先づ、内部摩擦の原因は主に結晶体内の格子欠陥(Kristallbaufehler)にあることと、そのために著しい組織敏感性(Strukturempfindichkeit)を現はすことを説いてある。材質を熱処理すれば、欠陥状態は影響を来たし、これがため内部摩擦は大いに変化する。格子欠陥は一般に材質の弱点であり、これが変化すればその材料の疲の性質にも影響があるから結局、内部摩擦と疲との間には密接なる関係がある。これ等を燒戻炭素鋼を用ひて試驗をした。尚、他の一つの試みとして、内部摩擦を決定するため試驗片を減衰振動させることは従来の如く不便が多いので、試驗片上に新製の振子型計器(Harbert Pendulum型)を載せて振動させて、その減衰率を測定する方法も考案して実驗して見た。
- 一般社団法人日本機械学会の論文
- 1943-10-15
著者
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