四サイクル機関の吸込効率に関する研究 : 第 1 報 吸気管長の影響に就て
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概要
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内燃機関の吸込効率の研究に於て、吸気管取付に依る影響に関しては未だ明らかでない。従てこれらの影響を実驗的に闡明する目的を以て、先づ吸気管長、管径及び弁開閉時期の影響に就き夫々実驗を行つた。従来、吸気管の設計及びその際の弁開閉時期の決定は、一般に設計者の自由に委ねられ、主として経驗のみに依存する状態であつた。かゝる現状に対し吸込効率の改善を意図せる観点より何らか設計上の規準を得んとするのが本研究の目的である。本論文では、取敢へず吸気管長のみに関する実驗結果、並にそれに対する若干の考察に就き述べる。その結果、吸気管長の主なる影響として、慣性効果及び脈動現象の二つが本質的に觧明され、その際管長と発動機回轉数との間には夫々或特定の相関関係の存在する事が判つた。就中慣性効果は吸込効率100%を越へる慣性過給の成因にして、その際の管長、回轉数間の関係は設計上十分実用性あるのを認めた。又脈動現象に関しては、O. Lutzのヴェクトル法に依り本質的な觧析の可能なことが判つた。
- 一般社団法人日本機械学会の論文
- 1944-01-10
著者
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