軸受用鋼球の製作工程に伴なふ内部應力の變化
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概要
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著者は先に鋼球の内部應力測定方法を確立し, 熱處理條件によつて軸受用鋼球の内部應力が如何に變化するかを論じ, 燒割れの少ない而も内部應力値の低い熱處理方法について探求した.本報告に於ては熱處理後における軸受用鋼球の内部應力が研磨及びラップ工程に伴なつて如何に變化するかについて實驗を行ひ, 各工程に對する檢討資料を提供した.なほ一般に燒入れ鋼の冷間加工に伴なふ組織と内部應力の變化についても二三の實驗を行ひ, 鋼球の場合に得られた結果と對照した.又鋼球の壓碎値は各製作工程に伴なつて可成りの差異を示すものであるが, このことについても言及した.
- 1947-02-25