銅鉛軸受合金の燒附抵抗におよぼす表面處理の影響
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概要
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銅鉛合金は優秀な軸受合金として高速高負荷軸受に廣く使用されているが,錫基軸受合金に比較して燒附き易い缺點のあることが一般に認められている.この缺點を補なう對策の一つとして軸受表面に軟質の金屬めっきを行うか,または軸受表面を多孔質にし油の吸着性を良好にすると共に軸の變形に對して馴染み易くすることが考えられるが,これらの表面處理が如何なる程度に効果があるかは未だ定量的に明らかにされていない.よつて著者はIn, Pb, Pb-In(2%In),等をめっきした場合および電解により銅鉛合金の表面から銅または鉛のいずれかを除去した場合ならびに表面を酸化させた場合等の効果について試驗した結果Inめっきが最も有効にしてPbめっきがこれにつぎ電解によりCuを除去したもの,Pb-In合金,およびPbを電解により除去したものは相當の効果はあるが前二者におよばず,また酸化被膜はその効果が最も少いことを認めた.
- 一般社団法人日本機械学会の論文
- 1948-09-15
著者
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