長柱挫屈理論の一般化について
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概要
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普通にEulerの長柱挫屈理論で用いられる2階の微分方程式: EId^2y:dx^2+Py = 0は長柱に對して一般に期待される4箇の境界條件の中,既に二つを滿足しているものであつて,したがつてその解は一般性を缺除し複雜な境界條件下にある長柱に對しては適用することができず,そのような場合には状況に應じて一々微分方程式を建て直さなくてはならない.本論文においては典げ剛性および軸壓が長手方向に漸變する長柱において境界條件に拘束されない基礎微分方程式: [numerical formula]の一般解を求め,數種の境界條件を與えておのおのの場合の一般的な挫屈限界値決定式を與えている.なお例題として曲げ剛性および軸壓が羃函數的ならびに指數函數的に漸變する長柱の挫屈を本論文の方法で取扱い從來知られている結果と一致することを確かめた.また附録として兩端を固定された一樣斷面の長柱の挫屈につき從來教科書に記載されている解法の不備なる點を指摘した.
- 一般社団法人日本機械学会の論文
- 1948-05-10