遠心式ポンプの安定性およびサージングについて : 第1報
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概要
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遠心式ポンブの不安定現象,すなわちサージングは,古くから知られた現象ではあるが,今日に至るもなおその機構が定性的にも況して定量的にも明らかにされておらず,したがつて,その對策も理諭的に一貫した方法でなく,經驗的にその場しのぎの處置が採られているに過ぎない.しかし現象は明らかに周期的であるから,當然振動學的立場からこれを研究すべきものであろう.筆者は從來のサージングの説明においては問題とされなかつたポンプおよび管系の負流量に對する特性および管系の慣性を導入することによつてポンプを含む系の力學的安定性および振動を論じた.この結果によればサージングは平衡點近傍の力學的不安定性に基ずく一種のRelaxation Oscillationとして説明せられ,その周期が囘轉數に關係のないこと,高調波または周期的衝撃を含むことその他種々のサージングの附帶的性質に對して一貫した解釋ができる.
- 一般社団法人日本機械学会の論文
- 1947-10-30
著者
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