高齢者の大腿骨頸部骨折患者におけるBerg Balance Scaleの有用性

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概要

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[目的]高齢者の転倒の主な原因にバランス能力の低下があげられる。しかしバランス能力を評価する方法として簡便でかつ信頼性、妥当性を有する評価法は少ない。そこで本研究の目的は、BergによるBerg Balance Scale(以下BBS)が、転倒を発症機転とする大腿骨頸部骨折患者のバランス能力を評価する上で有用であるか検討することである。[方法]全負荷可能な大腿骨頸部骨折患者13名を対象にBBSを用いてバランス能力の評価を行った。また、年齢、歩行レベル、歩行速度、重心動揺検査結果との関連性からBBSの有用性を検討した。[結果]BBSと歩行レベル、重心動揺検査結果に強い相関がみられた。また、BBSの項目別の達成率には、偏りがみられた。[考察]BBSが大腿骨頸部骨折患者のバランス能力を評価する上で有用であるとの結果を得ることができた。今後、更に症例数を増やし、信頼性を高めることが課題である。
1998-12-18

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