文章完成法による医療系短期大学生の自我発達測定(第1報):測定法の検討

概要

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目的:Loevinger, Jの自我発達理論に基づく文章完成法自我発達検査を用いて, 青年期の自我発達を測定し, 測定方法と評定結果の信頼性を検討した。方法:医療系短期大学理学療法学科4期生19名で予備研究を実施した後, 5〜8期生(男性32名:平均年齢22.7歳, 女性85名:平均年齢21.2歳)117名を対象に, それぞれ3年次在学時の総合臨床実習前と終了後に測定を実施した。自我発達段階は, 各質問項目の評定値を基に, 総合評定としての自我発達段階(Total Protocol Ratings:TPR)を決定した。評定は2人の評価者が独立して実施した。結果と考察:測定は, 集団かつ短時間で実施できた。予備研究で作成した評定マニュアルを用いることで, 2人の評定結果に関する評定者間一致率も高く, 一貫した評定が可能であった。また, 27項目の評定値に対する因子分析の結果, 一因子性の強さが確認でき, 加えてCronbachのα係数も高く, 一貫性の観点での信頼性が確認できた。
日本保健科学学会の論文
1999-09-25