振動防止の研究に就て(第 1 報) : 紙、ゴム、布、砂、高粱板等を防振材料とした場合
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概要
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振動防止の方法として題目記載の様な材料を防振材料として用ひ振動の大きさを測る方法として鉄片及びコイルの相互関係による電圧変化を利用しこれを眞空管で擴大して讀取つた。その結果は次の通りである。(1) 砂は防振材料として一般に用ひられてゐるが余り良い材料ではない。大きい振幅の振動を吸収するが小さい振幅の振動を吸収することが少い。(2) ゴム、高粱板は良い防振材料である。(3) 防振材料に減衰作用があればある程、又防振材料上の單位面積あたりの荷重が大きくなればなる程、與へられた振動に共鳴する厚さが然らざる場合の厚さに比し小さくなる。故に共鳴する厚さは防振材料を完全彈性体とし又均一荷重のものとして取扱つて求め、これを設計資料とすれば安全である。
- 一般社団法人日本機械学会の論文