イシダタミヤドカリDardanus crassimanusの幼生 : 1.ゾエア期
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概要
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イシダタミヤドカリのふ化幼生を飼育してグラウコトエ期まで育てた.ゾエア期は,形態上7期に分けることができた.ヤドカリ科の既知ゾエアと比較して,本種のゾエアは次の点に特徴が認められた.1)頭胸甲後縁は丸みを帯び,付属突起をもたない,2)第5腹節後側に1対の棘がある,3)第1顎脚は基節に大きな鉤状棘がある.また,本種ゾエアは,Dardanus属で唯一知られているケスジヤドカリD.arrosorのゾエアと比較して,1)頭胸甲に鱗状構造がない,2)額角に背中稜がないこと,3)第4〜7ゾエア期の第2触角内肢には1剛毛しかないこと,4)尾肢外肢の後側縁に1棘が現れることにより区別される.
- 日本動物分類学会の論文
- 1989-06-25
著者
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