エゾカサネカンザシHydroides ezoensis (多毛綱)の発生について
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概要
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エゾカサネカンザシの生活史の中で,浮遊幼生の形態変化と定着後の変態・成長についての知見を報告する。幼生は人工受精により得られ, Dunaliellaを餌として室内(20℃)で飼育された。浮遊幼生の形態はH. elegansやH. norvegicaについての知見と比較して大きな差は認められなかった。幼生は定着後7〜10日(受精後15〜20日)で鰓糸や殼蓋原基を備えた幼虫となった。定着後約4ヵ月で殆んどすべての幼虫が二重の殼蓋を備え,平均管長は24.5mmに達した。
- 日本動物分類学会の論文
- 1981-06-29
著者
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