東京都の農地土壌およびキュウリにおけるディルドリンの残留実態
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概要
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東京都内の814農地から採取した土壌のうち, 85試料に0.01ppmから2.6ppmの濃度でディルドリンが検出された.ディルドリンが検出された試料の70%が0.1ppm以下の濃度であった.東京都内で生産された330のキュウリ試料の12試料にキュウリの残留基準値(0.02ppm)を越えるディルドリンが検出された.農地におけるディルドリンの水平分布は一様ではなく, 垂直分布も圃場によって異なった.深耕履歴のある圃場の垂直分布は地表から70cmの深さに及ぶ場合がある一方で, 深耕履歴のない圃場では地表から30cmの深さまでに限られていた.一方, キュウリの根は収穫時に1m四方の広がりをもって成長することから, ディルドリンのキュウリへの残留回避対策のためには, 地表から1mの深さまでの土壌を対象とすべきである.
- 日本農薬学会の論文
- 2005-11-20
著者
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