MoSi_2-Al_2O_3団粒の複合焼結体
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概要
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MoSi2を高温発熱体とする場合, その機械的強度の改善としてAl2O3, SiO2等との複合焼結体がこれまで研究されてきたが, 現在実用化されているものはMoSi2量が大部分を占める組成領域だけである. 本研究では, Al2O3団粒を用いた複合焼結体の考えを導入して, MoSi2量が少なくAl2O3量が大部分を占める逆な組成領域を可能にした.(1) すなわち, Schrewelius特許ではMoSi2量がどの場合でも20wt%以下で導電性を失うとされているが, 本研究ではこれ以下でも十分導電性のある材料を得た.(2) Al2O3量を多くすることによって, 高強度であるだけでなく高温耐酸化性・耐ガス性に優れた材料を得た.(3) 他の導電材-絶縁体の複合焼結材の場合でも, 本研究の考え方によって絶縁体の性質をかなり積極的に取り込んだ全く新しい導電材の可能性を示唆する.(4) 複合焼結体のこれまでのモデルは (粒子)-(粒子) と, (粒子)-(粒界) の二つに大別できる. 本研究は, この二つのモデルのいずれでも達成できない性質をこの二つのモデルを更に改めて組み合わせることによって達成したものである.
- 社団法人日本セラミックス協会の論文
- 1979-02-01
著者
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