白金点電極アルゴン雰囲気中での安定ジルコニアの電圧ー電流ー時間特性
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概要
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安定化ジルコニアの電圧-電流-時間特性を480-650℃アルゴン雰囲気中で, 白金点電極を用いて測定した. 用いた電圧は20-90ボルトであり, 白金電極を通して酸素の供給量が, ジルコニア試料中の酸素イオン移動量よりはるかに少ないという条件を満たす. 電流-時間特性は3段階にわかれている. 第1段階は, ゆるやかな電流増加であり, 着色部分がカソード部から成長している. 着色部の先端がアノードに到着した点が第2段階への転移点である. 第1段階での電流ばイオン電流である. 第2段階での電流増加率ば電流値自身に比例する. この段階での電流は電子電流であり, 電子の易動度は1.6×10-6cm2/V・sec (580℃) と算定された. 第3段階は絶縁破壊であり, 着色した導電径路の芯の着色が濃くなるが, 金属ジルコニウムの析出は認められなかった.
- 1976-07-01