MgO-Cr_2O_3系の蒸発速度に及ぼす酸素ふん囲気の影響

概要

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10^<-14>〜1atmの酸素分圧と1600℃の温度下でMgO-Cr_2O_3系化合物に対して蒸発速度の測定と蒸気圧の計算を行い，その蒸発機構が低酸素分圧(10^<-5>atm以下)の領域では次のような分解反応，すなわち，MgO(s) =Mg(g)+1/2O_2(g)Cr_2O_3 (s) =2Cr(g)+3/2O_2(g) MgCr_2O_4(s) =Mg(g)+2Cr(g)+2O_2(g) であり，高酸素分圧(10^<-5>atm以下)の領j或では液化反応，すなわち，Cr_2O_3(s)+3/2O_2(g)=2CrO_3(g) MgCr_2O_4(s)+3/2O_2(g)=MgO(s)+2CrO_3(g). であることがわかった.その際，Cr_2O_3とMgCr_2O_4は約10^<-5>atmの酸素分圧で最低の蒸発速度を示した.また，混合気体の流速の関数である拡散層の厚さを用いて非平衡と平衡状態下での蒸発速度の関連を明らかにした.
社団法人日本セラミックス協会の論文
1978-01-01