Li_<0.45>Ni_<0.10>Fe_<2.45>O_4フェライトの焼結と磁気特性におよぼす稀土類酸化物の添加効果
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概要
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角型の磁気履歴曲線を示すLi0.45Ni0.10Fe2.45O4フェライトに稀土類酸化物を0-4wt%添加し, 1100-1200℃で酸素中で焼成した. この試料を用いて, フェライトの焼結と磁気特性におよぼす稀土類酸化物の添加効果を検討した. その結果, 稀土類酸化物を添加すると, フェライト焼結体の結晶粒と焼結体密度が小さくなることがわかった. フェライトの粒子成長は, 稀土類酸化物の添加量にかかわりなく焼成時間の1/3乗に比例し, その活性化エネルギーは115±10kcal/molである. 緻密化は, 焼結の初期においては焼成時間の対数に比例する.磁化反転時間は, 稀土類酸化物の添加により短縮する. これは, 稀土類酸化物の添加によってフェライト焼結体の結晶粒が小さくなったことによると結論される. また, 磁気履歴曲線の角型性は, 稀土類酸化物の添加により僅かに低下する.
- 社団法人日本セラミックス協会の論文
- 1977-03-01
著者
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