ゾルゲル法によるフォトニックス材料 : 光学素子
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概要
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ゾル-ゲル法により任意に選んだ光学的性質を持つ有機分子を含有した非晶質無機固体の低温合成が可能である.有機分子は勲的にはあまり安定性がなく,そのために高温で合成される一般の酸化物を母体として含有させることはできなかった.ゾル-ゲル法を利用することにより,多種類の有機分子をゾル-ゲル母体中に含有させることができ,その有機分子の特定の光学的性質をゾル-ゲルの状態においても保持していることが示された.したがって,ゾル-ゲル法により蛍光やフォトクロミック特性,非線型光学特性,レーザー作用などを持つフォトニックス材料を合成することができる.この報文においてはゾル-ゲル法により有機物を含有したフォトニックス材料を合成した2種類の分野の解説をする.その第1の分野はゾル-ゲル反応過程を調べるために有機物添加体が蛍光体として利用されるものである.反応固体の剛性や溶媒の化学的変化の例を示す.第2の分野は特別な添加物によって引き起こされた光学的性質を保有する新しいフォトニックス材料の合成に関するものである.波長可変の固体レーザーや非線型光学特性に関係する重要な結果やフォトクロミック材料について説明する.
- 社団法人日本セラミックス協会の論文
- 1991-10-01
著者
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Dunn Bruce
Department Of Materials Science And Engineering University Of California
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ZLNK Jeffrey
Department of Chemistry and Biochemistry, University of California
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Zlnk Jeffrey
Department Of Chemistry And Biochemistry University Of California