昇温法による焼結の速度論的研究
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概要
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従来, 提出されている初期焼結の速度式から, 一定速度で昇温した場合の速度式(1)を理論的に導出した.log((ΔL)/(L_0))^<1/m>-loglog(A+Bt)/A=logK-E/(R(A+Bt)) (1) この式の妥当性を検討するため, ZnO, NiOおよびFe_2O_3の焼結を昇温法でおこなった.収縮の測定には差動偏位測定器を用い, また焼結過程での錠剤断面の状態を調べるために走査型電子顕微鏡などを用いて観察した.この結果, 粉体が球状に近い場合, 実験データーはきわめてよく式(1)によってあらわされ, 式(1)のプロットからえられる見掛けの活性化エネルギーが文献値とよく一致することを示した.
- 社団法人日本セラミックス協会の論文
- 2000-05-01
著者
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