Proliferative Potential of Malignant Glioma Cells Before and After Interstitial Brachytherapy
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概要
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放射線組織内照射療法(BRTX)後の再発時に開頭術を施行した悪性神経膠腫30例のうち組織学的に放射線壊死と診断された症例(12例)と腫瘍の再発例(18例)との増殖能を比較検討した。MIB-1抗体にて免疫組織学的染色を行い腫瘍および壊死組織に存在する腫瘍細胞のMIB-1陽性率を検索した。内訳は退形成性星細胞腫14例、神経膠芽腫16例である。放射線壊死の12例中2例は組織は壊死のみで、10例では腫瘍細胞が一部壊死内に混在してみられた。放射線壊死のMIB-1陽性率は7.6±5.5%で、初回手術時のそれ(17.0±11.2%)と比較し有意に低値であった(p<0.05)。腫瘍再発例では、初回時と再発時とで陽性率に差はなかった。以上より放射線壊死組織内に腫瘍細胞がみられるが、これらの増殖能はBRTXにより低下していた。
- 日本脳神経外科学会の論文
- 1999-05-15
著者
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國塩 勝三
香川医科大学脳神経外科
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国塩 勝三
香川医科大学脳神経外科
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Tamiya Takashi
香川医科大学 脳神経外科
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Tamiya Takashi
香川医科大学脳神経外科
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Matsumoto Kengo
香川医科大学脳神経外科
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Higashi Hisato
香川医科大学脳神経外科
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Adachi Hisashi
香川医科大学脳神経外科
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Furuta Tomohisa
香川医科大学脳神経外科
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OHMOTO Takashi
香川医科大学脳神経外科
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國塩 勝三
香川医科大学 脳神経外科
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