Cerebral Venous Sinus Thrombosis Associated with Systemic Multiple Hemangiomas Manifesting as Chronic Subdural Hematoma : Case Report

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概要

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全身性多発性血管腫による慢性DICを基礎疾患とし、静脈洞血栓症が発症原因と考えられた慢性硬膜下血腫の1例を報告した。症例は35歳、男性で頭痛と嘔吐を主訴に入院した。CTにて左慢性硬膜下血腫を認め、脳血管撮影では上矢状静脈洞前半部や右海綿静脈洞の閉塞、左横静脈洞の部分的閉塞と、下矢状静脈洞、直静脈洞、皮質静脈の拡張を認めた。穿頭血腫除去術を施行後DICの進行と伴に右片麻痺が出現した。急性硬膜下血腫が出現したため開頭血腫除去術を施行し完治した。血管腫に伴う血液凝固線溶系障害が静脈洞血栓症の発症原因となり、これによる側副血行路として皮質静脈の発達が結果的に架橋静脈に負荷をもたらし慢性硬膜下血腫を形成したと考えられた。
日本脳神経外科学会の論文
1996-09-15

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