Intraparenchymal Meningioma in an Infant : Case Report
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
硬膜, 脳室脈絡叢と付着部を持たず脳実質内に発生した髄膜腫の小児例を経験したので報告する. 症例は1歳10力月の女児. 全身性けいれん発作で発症した. CT, MRIにて左前頭葉内に境界鮮明な球形の腫瘤を認めた. これは, 造影剤でほぼ均一な増強効果を示した. 手術にて, 腫瘍は硬膜や脳室脈絡叢に付着せずに前頭葉内に埋まっているのが確認され, 全摘出された. 病理組織診断は, fibroblastic meningiomaであった. 術後問題なく経過し, 2年後の現在, 再発は認められていない. 本例のように, 小児において硬膜との癒着がなく脳実質内に発生したintraparenchymal meningiomaは非常にまれであり, 本例は, 今まで報告された中で最も若い症例であった.
- 1996-08-15
著者
-
Ishikawa Akashi
Departments Of Pediatrics Sapporo City General Hospital
-
小浜 郁秀
市立札幌病院脳神経外科
-
SOHMA Tsutomu
市立札幌病院脳神経外科
-
NUNOMURA Katsuyuki
市立札幌病院脳神経外科
-
IGARASHI Koji
市立札幌病院脳神経外科
関連論文
- Intraparenchymal Meningioma in an Infant : Case Report
- Magnetic Resonance Imaging Characteristics of Choroid Plexus Papilloma in the Fourth Ventricle