Eosinophilic Granuloma Associated with Intratumoral Hemorrhage : Case Report
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概要
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腫瘍内出血を契機に急速に増大した頭蓋骨好酸球性肉芽腫の一例を報告した。症例は2歳の男児で、左頭頂部皮下の腫瘤に気づき、1か月間で直径3cmにまでなった。画像所見では骨融解像を認め好酸球性肉芽腫が疑われたが、急速な増大を呈したことから悪性腫瘍も否定できなかった。手術で腫瘍内出血を確認し全摘した。また組織学的には好酸球の増生および、腫瘍辺縁部に新生血管の増生を認め、出血の原因と考えられた。出血で発症した好酸球性肉芽腫の報告はなく、頭皮下の腫瘤が比較的急速に増大した場合でも良性の腫瘍を念頭におく必要があると考えられた。
- 日本脳神経外科学会の論文
- 1996-07-15
著者
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浦西 龍之介
国立大阪南病院脳神経外科
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Inui Takuo
国立大阪南病院脳神経外科
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NIKAIDO Yuji
国立大阪南病院脳神経外科
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EGUCHI Takahiko
国立大阪南病院脳神経外科
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BESSHO Hironobu
国立大阪南病院脳神経外科
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FUJIMOTO Takatoshi
国立大阪南病院脳神経外科
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