Traumatic Acute Subdural Hematoma Localized on the Superior Surface of the Tentorium Cerebelli : Two Case Reports
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概要
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小脳テント上面に限局した外傷性硬膜下血腫を2例経験した. 一例は、8歳男児で、階段より転落、前頭部及び後頭部を打撲し、他の一例は62歳女性で交通事故にて前頭部を打撲した. 2例とも頭痛以外、神経学的に症状を認めなかったが、CT及びMRIにて小脳上面に限局した硬膜下血腫を認めた. とくにMRIは血腫の解剖学的な位置及び血腫周囲の構造物との関係の検対に有用であった. MRI上、血腫周囲に脳挫傷を認めず、一方で側頭葉後頭葉から小脳テントへの架橋静脈が認められ、外傷によるこれらの静脈の損傷が小脳テント上面での硬膜下血腫を形成したものと考えられた.
- 日本脳神経外科学会の論文
- 1996-06-15
著者
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松本 圭吾
京都府立医科大学脳神経外科
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松本 圭吾
京都府立医科大学 脳神経外科
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HOURI Takashi
京都府立医科大学脳神経外科
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YAMAKI Tarumi
京都府立医科大学脳神経外科
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UEDA Satoshi
京都府立医科大学脳神経外科
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