Proximal Ligation of Large Distal Posterior lnferior Cerebellar Artery Aneurysm : Case Report
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概要
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症例は41才男性。突然のめまいと嘔吐で発症した。CTと脳血管撮影にて左PICA末梢のlarge aneurysmと診断された。手術では、動脈瘤は紡錘状でmedullaにくいこんでいたためクリッピングは不可能と考え、動脈瘤近位端にてPICAのligationを行った。あきらかなSAHは見られず、症状はmass effectによると考えられた。術後、症状は消失し、新たな神経症状の出現も無かった。PICA末梢のlargeまたはgiant aneurysmの報告は少なく、SAHまたはmass effectで発症したとされている。mass effectで発症した動脈瘤は切除が必要であるとの報告もあるが、本例ではproximal ligation で症状は消失した。また、穿通枝分岐部より遠位側でligationしたためにPICAからの穿通枝は温存されたと考えられた。
- 日本脳神経外科学会の論文
- 1996-01-15
著者
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山口 則之
平塚市民病院脳神経外科
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MIYAZAKI Hiromichi
平塚市民病院脳神経外科
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ISHIYAMA Naomi
平塚市民病院脳神経外科
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TOYA Shigeo
Depaitment of Neurosurgery, School of Medicine, Keio University
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Ishiyama Naomi
平塚市民病院
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Toya Shigeo
Depaitment Of Neurosurgery School Of Medicine Keio University