False Traumatic Aneurysm of the Dorsal Wall of the Supraclinoid Internal Carotid Artery : Case Report
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概要
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症例は交通外傷の32才男性。入院時CTにてSAH、脳血管撮影にてsupraclinoidの右内頚動脈にdorsal typeの動脈瘤を認めた。経過中、CTでは6日目に再出血と血管攣縮によると考えられる脳梗塞を15日目に再々出血を認め、15日目に再検した血管撮影上、血管攣縮は強度で動脈瘤は巨大に成長していた。剖検では、前頭蓋底に右視神経管にいたる骨折を認め、動脈瘤は外傷性false aneurysmであった。文献上、supraclinoidの内頚動脈の外傷性動脈瘤は32例報告されているが、内1例がdorsal typeの動脈瘤であった。これらの動脈瘤は再出血しやすく予後も悪い。治療困難ではあるが、早期にEC-IC bypass + clipping, wrapping, trapping等を行うべきである。
- 日本脳神経外科学会の論文
- 1995-12-15
著者
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斎藤 清
名古屋大学医学部脳神経外科
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斎藤 清
名古屋大学大学院医学系研究科脳神経病態制御学脳神経外科
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BASKAYA Mustafa
Department of Neurosurgery, University of Kentucky Medical Center
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SHIBUYA Masato
名古屋大学脳神経外科
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SUZUKI Yoshio
名古屋大学脳神経外科
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SUGITA Kenichiro
名古屋大学脳神経外科
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Baskaya Mustafa
Department Of Neurosurgery University Of Kentucky Medical Center
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