Cranioplasty with Split-thickness Calvarial Bone
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概要
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自家頭蓋骨をスプリットして頭蓋形成術を行った10症例の手術成績を報告した。手術は骨欠損部近傍の頭蓋骨を切除し、板間層をスプリットして内板と外板とに分ける。内板の方を骨欠損部に、外板の方は骨採取した部の形成に用いる。平均1年6ヶ月の追跡期間で、脳保護及び美容上の結果は良好であった。また、1例で術後硬膜下腫瘍を合併したが化学療法のみで軽快し、他の症例は術後経過は良好であった。広範な骨吸収が生じた症例はなかった。頭蓋骨スプリットによる頭蓋骨形成術は過去に感染が合併した症例、感染の危険性がある症例、多数回の手術或いは照射などにより骨欠損部の血行が不良な症例、7歳以上の小児例では有用な方法である。
- 日本脳神経外科学会の論文
- 1995-11-15
著者
-
井上 明
山形県立中央病院脳神経外科
-
Satoh Susumu
山形県立中央病院脳神経外科
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SEKIGUCHI Kentarou
山形県立中央病院脳神経外科
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IBUCHI Yasuo
山形県立中央病院脳神経外科
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KATOH Shunichi
山形県立中央病院脳神経外科
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OTA Katsuya
Departments of Plastic Surgery, Yamagata Prefectural Central Hospital
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FUJIMORI Seiyu
Departments of Plastic Surgery, Yamagata Prefectural Central Hospital
-
Ota Katsuya
Departments Of Plastic Surgery Yamagata Prefectural Central Hospital
-
Ota Katsuya
Department Of Biochemistry Nara Medical University
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Fujimori Seiyu
Departments Of Plastic Surgery Yamagata Prefectural Central Hospital
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