Epidural Hematoma Associated with Cephalohematoma in a Neonate : Case Report
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概要
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新生児頭蓋内出血の中で硬膜外血腫は比較的稀であり、頭蓋骨骨折や頭血腫を伴うことが比較的多く、臨床経過が良好な例が少なくない、などの特徴がある。また、臨床症状の軽微な新生児硬膜外血腫では骨折部の板間や、剥離された硬膜からの静脈性の出血が考えられている。報告した症例は正常分娩で出生後17日目の女児で、生下時より右側頭頭頂部に頭血腫を認めた。頭部CTでは、この頭血腫と頭蓋骨骨折部を介して交通する硬膜外血腫を認め、頭血腫の穿刺吸引後3日目の再検査で、硬膜外血腫は完全に消失した。骨折線を介して頭血腫と交通を有する新生児硬膜外血腫で、臨床症状が比較的軽度な場合には、頭血腫の穿刺吸引をまず第一に試みるべきであると思われる。
- 日本脳神経外科学会の論文
- 1995-10-15
著者
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