Acute Revascularization for Bihemispheric Anterior Cerebral Artery Thrombosis : Case Report
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概要
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症例は急速に進行した対麻痺と無動性無言を呈した65才男性で, 緊急血管撮影にて右前大脳動脈が両側性に潅流するbihemispheric typeの前大脳動脈のA2部に閉塞が認められた. 直ちに経動脈的に超選択的血栓溶解療法を行い一時的に再開通を得たが, 強度の動脈硬化性狭窄が残り容易に再閉塞するため, 引き続き両側の浅側頭動脈-前大脳動脈吻合術を施行した. 術後患者の神経症状は改善し, 血管撮影上両側のバイパスは各々の前大脳動脈領域を十分に潅流していた. 両側前大脳動脈領域の虚血は非常に重篤な症状を呈することが多く早期の血行再建が必要であるが, 血管内手技による再開通が困難な場合, 浅側頭動脈を用いたバイパスが大変有用であると思われた.
- 日本脳神経外科学会の論文
- 1995-06-15
著者
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Takagi Teruhide
豊橋市民病院脳神経外科
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宮地 茂
Departments of Diagnostic and Interventional Neuroradiology, University Hospital Saint-Julien
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MIYACHI Shigeru
名古屋掖済会病院脳神経外科
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Inoue Norio
豊橋市民病院脳神経外科
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宮地 茂
豊橋市民病院脳神経外科
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WATANABE Masao
豊橋市民病院脳神経外科
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OKAMURA Kazuhiko
豊橋市民病院脳神経外科
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NAGATANI Tetsuya
豊橋市民病院脳神経外科
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