Cerebral Revascularization Using Muscle Free Flap for Ischemic Cerebrovascular Disease in Adult Patients
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概要
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血管柄付遊離筋肉移植を用いたEMSを成人の虚血性脳血管障害の治療に応用し評価した。対象は成人もやもや病3例と脳動脈硬化性虚血性脳血管障害3例である。広背筋を4例に前鋸筋を2例に用いた。術後の選択的血管造影では4例で移植筋肉からの側副血行の発達が確認され、残りの2例では移植筋肉の栄養血管の開存のみが確認された。脳血流検査では、全例で脳循環予備能が改善した。平均観察期間は23カ月であった。この方法は、もやもや病を含む多発性の脳動脈狭窄や閉塞があり脳循環予備能の低下している症例や、内頸動脈閉塞症で前大脳動脈や後大脳動脈の領域の血流改善が必要な症例に対しての選択肢の一つになり得る方法である。
- 日本脳神経外科学会の論文
- 1998-08-15
著者
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