胎児新生児心拍数変動の周波数分析に関する研究
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概要
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鳥取大学産科婦人科で、妊娠34〜41週の胎児201例、のべ221回、及び新生児11例につき、心拍数の周期性を、自己相関及び正弦波との相互相関を用いて検討し以下の結果をえた。胎児心拍数図では、胎動の少ない、安静時の9例に周期性を認め、その自己相関曲線では、3〜22秒に第1極大値を認め、正弦波との相互相関曲線では、2,72〜4.48cpmにピークを認めた。しかし、いずれもsinusoidalpattemには分類されず、妊娠経過や胎児予後には異常を認めなかった。新生児心拍数図においては、高度低酸素状態にある1例に周期性を認め、その自己相関曲線では、周期24〜26秒に第1極大値を認め、相互相関曲線では、2.23〜2.46cpmにピークを認めた。この症例は、sinusoidal pattemに分類され、児は周期性検出後2日で死亡した。
- 社団法人日本産科婦人科学会の論文
- 1984-11-01
著者
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