ラットParabioticu union法による卵巣の病理形態学的変化に関する研究
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概要
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生後28〜30日、体重80〜100gの雌雄同腹のWistar系ラットにおいてPb-結合を行い、8週より41週まで経時的に屠殺し、両側卵巣を中心として病理組織学的検討を行つた。また発生に関するホルモン環境の影響について考察した。発生腫瘍は顆粒膜細胞腫で、28週において1例にのみ認められた。組織発生に関しては、現存する卵胞穎粒膜細胞よりの発生過程がとらえられた。一方では、間質の黄体化が進み卵巣全体が黄体化様組織により占められ将来卵巣脾内自家移植法や放射線照射法と同様の経路を歩んで腫瘍化が予測されるものも観察された。また、本研究では腫瘍発生率が極めて低かつたが、この原因はReactorより毛細管連絡枝によりPartnerへ移行するestrogenによって、gonadotropin産生が抑制されるためと推察された。
- 社団法人日本産科婦人科学会の論文
- 1984-11-01
著者
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