超音波連続波照射の母体および胎児に及ぼす影響 : 特に疫学調査および赤血球の走査電顕所見と血清Hb値の変化について
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概要
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診断用超音波連続演照射の安全性を究明するために, 臨床疫学調査, 血清Hb値ならびに赤血球の走査電顕像に対する超音波照射の影響について検討し, 以下の成績を得た.I.臨床疫学的調査:6, 788例の妊娠初期に超音波診断を受けた妊婦の流早産率, 児奇形率及び低体重児出生率は対照群に比し, 有意差が認められなかつた.また初回照射時期別及び妊娠15週までの照射回数別なども検討したが, 診断用超音波照射と流早産, 児奇形及び低体重児出生との間には関連性が認められなかつた.II.血清Hb濃度変化:弱照射条件(20mW/cm^2)では〓帯血は照射120分後に血清Hb濃度変化は対照に比し有意に高値であつた.III.赤血球の走査電顕所見:弱照射条件では母体血は照射4〜24時間, 〓帯血は照射4〜12時間後に赤血球の走査電顕所見は対照群に比し, 有意差は認められなかつた.強照射条件では母体血は照射40〜120分後, 〓帯血は照射120分後に赤血球の変形は照射群に著明に認められた.
- 1981-04-01
著者
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