妊娠子宮頚部軟化因子に関する研究 特に酸性ムコ多糖類について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
妊娠子宮頚部の軟化機序に関して従来いくつかの組織学的な研究報告がなされているがもつぱら膠原線維に関したものが多く, 結合組織基質の変化に主眼を置いた研究は少ない.妊娠による子宮頚部軟化の主因は組織中の支持的成分である膠原線維よりむしろその間を占めている基質の変化, 特にその主成分である酸性ムコ多糖類の量的及び質的変化にあるのではないかと考えられる点が多い.そこで私はラットを使用し, 妊娠時と非妊娠時の子宮頚部の組織の変化を特に基質の酸性ムコ多糖類の変化に主眼を置いて比較検討し, 妊娠時における頚部軟化機序の一端を解明しようと試みた.
- 1971-09-01