視床下部エキス中の vasopressin の定量と分離に関する研究
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概要
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FSH及びLH分泌を支配調節する視床下部FSH放出因子及びLH放出因子を抽出精製する過程で vasopressin 活性の定量と分離は極めて重要である.そこで vasopressin の定量法を検討改良し, FRF, LRFの定量と vasopressin 活性を定量し, RFと vasopressin との分離方法を研究し次のような結果を得た.(1) Dekanski原法による vasopressin 定量法を検討し, 原法より更に細い水銀柱を用いることにより感度を4倍鋭敏にし微量定量を可能とした.(2) 牛視床下部エキス中には平均約67, 000unit/ISMEの vasopressin 活性が含まれている事実を証明した.(3) 牛視床下部エキスを Sephadex G25, DEAE-Sephadex, Biogel P等を用いた精製法で分画し, FSH-RF, LH-RF から vasopressin を完全分離出来ることを明らかにした.
- 社団法人日本産科婦人科学会の論文
- 1971-12-01
著者
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