PITUITARY RESPONSIVENESS TO LUTEINIZING HORMONE-RELEASING HORMONE (LH-RH) DURING PREGNANCY IN THE RAT
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
妊娠ラットの各時期にLH-RHを投与し,血中LHの反応性を検討した.妊娠10,15,18または21日にエーテル麻酔下にて頚静脈にカテーテルを挿入した.60分以上ケージに放置した後カテーテルよりLH-RH(1μg/300μl/300gbody weight)を投与した.投与前,投与後15分,30分に採血し血清中LHをRIAを用いて測定した.血清LH値の基礎値は10,21日において15,18日より高値を示した.妊娠各時期共に血清LHはLH-RH投与後有意に増加し,LH-RH投与15分後に最大反応値を示した.LH-RH投与15分後の血清LH値は妊娠10日に最高値を示した後,妊娠経過と共に漸減し,18,21日は10,15日より有意に低値を示した.以上の実験より妊娠中期ラットにおいて血中LHが低下するのは,下垂体のLH-RHに対する反応性が低下することによるものと推測された.
- 社団法人日本産科婦人科学会の論文
- 1983-09-01