COMPARATIVE STUDY OF PROSTAGLANDIN I_2, (PG I_2) AND THROMBOXANE A_2 (TXA_2) SYNTHETASE INHIBITOR (OKY-1581) ON HEMODYNAMICS IN PREGNANT DOGS

概要

論文の詳細を見る
平均動脈血圧(MAP),心拍出量(CO),心拍数(HR),腎動脈血流量(RBF)および子宮動脈血流量(UBF)におよぼすprostaglandin I_2(PG I_2)ならびにthromboxane A_2(TXA_2)合成酵素阻害剤静注の効果を10頭の妊娠中・後期犬について,ペントバルビタール麻酔下で研究した.これらの2割ともdose-dependentなMAPの減少を起こした.HRはこれら2剤のいずれによっても殆ど変化しなかった.COとRBFについては,これらの2剤によって,dose-dependentな増加がみられた.UBFにおいては,PGI_2によってdose-dependentな減少が起こったが,TXA_2合成酵素阻害剤ではUBFの減少傾向はみられたが,それは有意でなかった.PGI_2またはTXA_2合成酵素阻害剤の投与によって,子宮内圧(IUP)の上昇は認められなかった.PGI_2またはTXA_2合成酵素阻害剤によるpregnancy-inducedhypertension治療の可能性を検討した.
社団法人日本産科婦人科学会の論文
1983-03-01