新生児胃内容に関する研究 : 新生児胃内容と生下時体重及び分娩時障害等との関係, ならびに主な電解質について
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概要
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新生児の胃内容に関する研究は, 既に先人によって開拓されてはいるが, 尚十分であるとは云いがたく, 児の成熟程度, 分娩時障害の有無等によって胃内容の量・質に如何なる変化があるかも尚不明である. よって, こゝに多数の新生児の胃内容を採取して, その外観, 採取量及びpH等について調べ, 又, それらと生下時体重, 産科手術等との関係についても検討した. 更に新生児胃内容について塗抹乾燥標本を作って検鏡したところ, 羊水とほゞ類似の結晶を証明した. そこで, この結晶の由来について検索するために, Na.K及びCI等を測定した. 又胃内容液が無機イオンに関して, いかなる体液に支配されているかを追究するため, 羊水, 母体血及び臍帯血を同時に採取し, 各々について検討した. 結論としては, 新生児胃内容は, 生後数時間以内においては量的, 質的に著変し, それ以後は, いずれも著変がなかった. 又, 電解質に関しては, 完全な腺細胞からの分泌液として考えるには未だ不完全なものである.
- 社団法人日本産科婦人科学会の論文
- 1964-12-01
著者
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