産婦人科領域における尿中Estrogenに関する研究
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概要
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尿中Estrogen (以下Eと略記) の測定は生体内における複雑なE代謝を解明する上に必要なものである. 従来E測定法には種々の方法が行なわれているが, 私は先ず測定法について検討を加え, 螢光法によってほゞ満足すべき測定法を確立した. 次いでこの方法を臨床に応用し, 正常性周期, 妊娠時, 正常分娩前後, 腟式手術前後, 人工妊娠中絶前後, メトロイリンテル及びブジー挿入前後の尿中E.をEstrone, Estradiol, Estriolの3分劃に分けて連続的に追求した. その結果1) 正常婦人尿中Eは排卵期に最高のピークを示し, 次いで黄体後期にも小ピークを認めたが, 排泄されるE量は個人差が極めて大きい. 2) 正常分娩後及び人工妊娠中絶後のE値は, ほゞ同様の経過を示し, 急速に減少するものと, 減少の途中で一時ピークを形成するものとがある. 3) 陣痛発来時, またはその直前, ブジー, メトロイリンテル挿入後には尿中E値特にEstriolの増加を認めた.
- 1964-11-01
著者
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